14.セルフケアの基礎知識
①歯みがき(口腔清掃)の目的
歯みがきの最大の目的は、歯の表面からプラーク(歯垢)を取り除くこと。プラークさえなければ、そのために引き起こされる虫歯も歯周病も防ぐことができるというわけです。いいかえれば、どんなに歯を「みがいて」も、プラークが落ちていなければ「みがけた」ことにはなりません。日常の自分で行なう適切な清掃が歯を健康に保つ基本です。
②プラークのたまりやすい場所
プラークは、歯と歯ぐきの境目、歯の小さな溝やすきま、凹部にたまります。特に下のイラストの部分lまみがいているつもりでも、歯ブラシが届いていない場合が多いので、注意が必要です。
歯垢染め出し剤で、みがき残しやすい部分をチェックし、歯ブラシの当てかたを工夫するとよいでしょう。

③早期発見のためのチェックポイント
■ 虫歯のチェックポイント
虫歯を早期発見するには、毎日鏡の前で口の中の状態をチェックすることが有効です。
● 虫歯のチェックリスト
□ 歯と歯ぐきの境目などが白っぽく濁っている
□ 奥歯の噛み合わせが茶~黒っぼくなっている
□ 水、お湯、甘いものなどでしみる歯がある
□ 時々痛む歯がある
■歯ぐきのチェックポイント
歯周病はあまり痛みも感じないまま、症状が進行し、やがては歯が抜けてしまう病気。予防を心がけることが何よりですが、万一なってしまった場合でも、早期に発見して処置することで歯は守れます。
● 歯周病のチェックリスト
(歯周病は、下記のような症状が複合してあらわれるので、日常生活の中でチェックできます)
□ 歯ぐきからの出血がある
□ 歯ぐきが赤く腫れたりしている
□ 歯ぐきがむずがゆい感じがする
□ 口臭がある
□ 起床時、口の中がねばっこい感じがする
□ 物が噛み切れない
□ 歯と歯の間に食片がはさまる
□ 歯がしみる
□ 歯ぐきから膿が出る
□ 歯が伸びた感じがする
□ 歯の表面がザラザラした感じがする(歯石沈着)