1.虫歯と身体の関係

虫歯や歯周病など、歯や歯ぐきに病気があると、身体の他の部分がむしばまれることがあります。虫歯を放っておくと、下記のような身体や精神に悪影響を及ぼします。
●発育が遅れる
虫歯があると食物を十分に噛み砕くことができません。その結果、不満足な食事がもとで栄養が充分にとれず、発育・発達が遅れたりします。また、虫歯が気になって、たえずその部分を舌でさわったり、集中カを失い、精神的に不安定になることがあります。
●顎や顔の発育に悪影響
虫歯のために充分な咀しゃくができないと、片側だけで噛み続けることになりかねません。その結果、顎の発達がいびつになったり、ゆがんだ顔になる場合があります。
●歯ならびがわるくなる
乳歯が虫歯になると、永久歯との交替がうまくいきません。その結果、永久歯の歯ならぴを悪くしたり(歯列不正)、不正咬合(上下の噛み合せが整わない)の原因になります。歯ならびが悪いと、顔の表情や発音にも影響し、人前で話すことをきらうようになったり、劣等感をいだくようになります。
●他の病気を併発する
虫歯が歯髄(神経)まで進行すると、細菌や細菌の毒素が血管に侵入し体内の別な箇所で病気を引き起こすこと(病巣感染)があります。また歯周病の場合も同様です。歯や歯ぐきの病気は、病巣感染を起こしやすし、病気の一つです。