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 飽食の時代、ストレス社会と言われている現代において、むし歯や歯周病などの口腔内の疾患は増え続けています。これは、食べ過ぎや栄養のアンバランス、運動不足、ストレス、不摂生、過労などの様々な要因が考えられますが、これらは全て生活習慣に起因する、いわゆる生活習慣病の原因と一致しています。

 生活習慣病も口腔内の疾患も自分自身で予防できます。つまり、医師による治療以上に、自分でいかに予防するかが問われています。口腔内の疾患では、甘くやわらかい食物に偏った食生活を改善し、歯科専門家の指導のもと、適切な口腔清掃(歯みがき、プラークコントロール)をすることにより、歯科疾患は予かなり防できます。

 また、こうした歯の病気は全身の健康とも深くかかわっています。むし歯になると、発育を遅らせたり、顎や顔の発達に悪い影響を及ぼし、身体の他の部分がむしばまれる場合もあります。また逆に、「噛む」ということが全身の諸機能を活性化させ、子供では発育促進、大人では老化防止に役立つといわれています。

 全身の健康は、歯の健康管理からといっても決して過言ではありません。わが国の政策をみても、厚生労働省の成人歯科保健の推進目標「8020運動」をはじめ、地域保健、学校保健、老人保健等において、歯科保健の重要性が強調されています。

 歯の健康を守るには、歯科専門家によるプロフェッショナルケアと、各自の日常生活でのセルフケアで、「自分の歯は、自分で守る」という予防意識こそが大切です。そしてそれを生活のなかで実践してしいくことが健康長寿社会におけるトータルヘルス(全身の健康)を約束してくれるものといえるでしよう。
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